国内旅行業務取扱管理者、総合旅行業務取扱管理者の約款における、最少催行人数についての記事です。分かりにくい条文を語呂合わせに落とし込みました。計算問題の出題例もあるので、しっかり覚えましょう。
目次
どんな問題が出るの?
どのような形式で過去問が出るか確認しましょう!
| 問 32 募集型企画旅行契約の部「旅行業者の解除権等-旅行開始前の解除」に関する次の記述のうち、旅行業者が旅行開始前に契約を解除できないものを1つ選びなさい(いずれも解除に係る旅行者への理由説明は行うものとする。)。 (令和6年度 国内 出題例) |
| ア.旅行者が旅行業者があらかじめ明示した性別、年齢、資格、技能その他の参加旅行者の条件を満たしていないことが判明したとき。 |
| イ.スキーを目的とする国内旅行における必要な降雪量等の旅行実施条件であって契約の締結の際に明示したものが成就しないおそれが極めて大きいとき。 |
| ウ.通信契約を締結した場合であって、旅行者の有するクレジットカードが無効になり、旅行代金等に係る債務の一部又は全部をカード会員規約に従って決済できなくなったとき。 |
| エ.1泊2日の国内旅行において、参加する旅行者の数が契約書面に記載した最少催行人員に達しなかったため、当該旅行を中止する旨を旅行開始日の前日から起算してさかのぼって 13 日目に当たる日に旅行者に通知したとき。 |
答えは「エ」です。
いかがでしょうか?
過去10年以上の過去問を見てきて、総合旅行業務取扱管理者の試験では「最少催行人数」に関する問題はほとんど出題されていませんでした。しかし、国内旅行業務取扱管理者の試験では頻出です。
条文の解除する日の書き方が複雑なところが出題されやすい理由だと考えます。語呂合わせはシンプルになっています。語呂合わせをしっかり覚えてから、条文、問題に取り組んでみましょう。
最少催行人数に達しない場合の契約解除を覚える語呂合わせ
開始の前日から死の宣告
「最少催行人数に達しない場合の契約解除」を覚える語呂合わせは……
ズバリ!『開始の前日から死の宣告』です!!!
語呂合わせの解説
先に条文に則った説明をするならこちらです。
最少催行人員に達しないことを理由に募集型企画旅行を催行中止とするとき、旅行業者は旅行者に対して旅行開始日の前日から起算してさかのぼって、国内旅行の場合は13日目(日帰り旅行は3日目)に当たる日より前、海外旅行では23日目(ピーク時は33日目)に当たる日より前に通知をしなくてはいけません(標準旅行業約款 募集型企画旅行契約の部第17条第3項)。
それぞれの日付以降に通知を行なっても、旅行業者は解除できません。旅行を実施しなければなりません。
この「開始日の前日から起算して◯日に当たる日よりも前」というのがミスをするポイントです。
「前」という言葉が複数出てきます。後記の復習問題のように具体的な日付を出された場合、結局いつに解除するのか私は迷ってしまいました。
具体的な数字を出されたときに迷わないようにしたのが、今回の語呂合わせ
『開始の前日から死の宣告』です!!!
『開始の前日から死の宣告』とは、つまり「旅行開始日の前日から起算して4の付く日に通知」ということです。
前記の問題を見てみましょう。
選択肢には「旅行開始日の前日から起算してさかのぼって 13 日目に当たる日に旅行者に通知」とあります。
「4の付く日」である「14日目」ではありません。よってこれが誤の選択肢ということになります。
語呂合わせの後に覚える2つのこと
語呂合わせ『開始の前から死の宣告』を覚えたあとで、補足すべきことが2つあります。
- 国内の日帰りは4日前、国内の宿泊は14日前、海外は24日前、海外のピーク時は34日前のように旅行の種類によって10の位が違うこと
- 旅行業者が募集型企画旅行を事前に解除する場合、日付が決まっているのは「最少催行人数に達しない場合」のみであること
1つ目の例では、「国内の日帰り旅行」の解除は「開始日の13日前より前に通知(つまり14日前)」のような誤の選択肢となります。
2つ目の例では、「スキーなのに雪が無い」、「花見なのに開花が遅れている」とき「開始の3日前に通知」のような誤の選択肢になります。日付が決まっているのは、「最少催行人数」だけなので、誤と判断しましょう。
まとめと復習問題
まとめ
長文読んでいただき、誠にありがとうございました。そしてお疲れ様でした。
「最少催行人数」に関する問題を解くときは、『開始の前日から死の宣告』の語呂合わせに沿って、4の付く日に直してから解くことを理解できましたでしょうか?
最後に復習問題をご用意しました。挑戦してみてください。
貴方の旅行業務取扱管理者合格を、心よりお祈り申し上げます!!!
復習問題
| 問32 募集型企画旅行契約の部「旅行業者の解除権等−旅行開始前の解除」に関して、旅行者の数が契約書面に記載した最少催行人数に達しなかったことを理由に、旅行業者が契約の解除をしようとするとき、旅行を中止する旨を旅行者に通知する期限の組み合わせのうち、正しいものはどれか。 ・契約書面に記載の旅行開始日は、①②ともに8月31日とする。 ①日帰りの国内旅行の場合 ②2泊3日の国内旅行の場合 (平成28年度 国内) |
| ア. ①の場合の期限 8月27日 ②の場合の期限 8月17日 |
| イ. ①の場合の期限 8月28日 ②の場合の期限 8月18日 |
| ウ. ①の場合の期限 8月29日 ②の場合の期限 8月19日 |
| エ. ①の場合の期限 8月30日 ②の場合の期限 8月20日 |
| 答え ア 『開始の前日から死の宣告』の語呂合わせにしたがって、 ①開始日(31日)→前日(30日)→2日前(29日)→3日前(28日)→4日前(27日) ②開始日(31日)→(中略)→14日前(17日) となります。 |
| 問 32 募集型企画旅行契約の部「旅行業者の解除権等-旅行開始前の解除」に関する次の記述のうち、旅行開始前に解除できないものを1つ選びなさい(いずれも解除に係る旅行者への理由の説明は行うものとする。) (令和7年度 国内 出題例) |
| ア.旅行者が旅行業者があらかじめ明示した性別、年齢、資格、技能その他の参加旅行者の条件を満たしていないことが判明したとき。 |
| イ.旅行者が病気、必要な介助者の不在その他の事由により、当該旅行に耐えられないと認められるとき。 |
| ウ.日帰りの国内旅行において、旅行開始日の前日に、参加する旅行者の一部が契約を解除したため、旅行者の数が契約書面に記載した最少催行人員を下回ったとき。 |
| エ.旅行者が、契約内容に関し合理的な範囲を超える負担を求めたとき。 |
| 答え ウ 最少催行人数に達しなかった場合に、旅行業者が募集型企画旅行の契約解除するには 『開始の前日から死の宣告』の語呂合わせにしたがって、 「旅行開始日の4日前に通知(日帰りの国内旅行)」しなければなりません。 |
参考 備考
『2024年版 ユーキャンの国内・総合旅行業務取扱管理者 速習レッスン』(ユーキャン 自由国民社)
一般社団法人 日本旅行業協会(JATA)
一般社団法人 全国旅行業協会(ANTA)

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